環境先進国ドイツでは、当たり前のようにドラッグストアに置かれるようになったWterlessスキンケア・コスメについて今回は考えてみようと思います。
まず、やっと最近日本では言葉だけでも知られるようになって来たSDGs「「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」。2015年9月の国連サミットで採択され、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。
飲料水、洗濯水、農作物の灌漑用水など、清潔な淡水は人類にとって貴重な資源であり、より持続可能なソリューションの必要性に対する意識の高まりから、水と、清潔な水へのアクセスを確保するという国連の持続可能な開発目標(SDG)にスポットライトが当てられているのです。
従来、パーソナルケア製品には多くの水が含まれており、多くのシャンプーには95%もの水が、スキンケア製品には60%から85%の水が含まれています。殆どの成分が水ですね。この状況を変えるべく、多くのメーカーが取り組んでいます。
製品に使用される水の量を減らすことは、淡水資源を節約するだけでなく、包装や重量・容積を削減することにもつながります。その結果、プラスチックの使用量を減らし、CO2排出量を削減することができます。このことは、国連の2つの持続可能な開発目標(SDGs)、 SDG12「Ensure sustainable consumption and production patterns つくる責任 つかう責任」とSDG13「Take urgent action to combat climate change and its impacts* 気候変動に具体的な対策を」を SDG6「Ensure availability and sustainable management of water and sanitation for all 安全な水とトイレを世界中に」を目標としながらサポートすることになります。
今回、私がWterlessスキンケア・コスメを考えるきっかけとなった商品をご紹介します。
Ben&Annaというブランドの商品で、2021年、PETA DEUTSCHLAND VEGAN BEAUTY AWARDベストサステナブルブランドを受賞、歯磨き粉や歯ブラシなどのオーラルケア製品、ボディケア用のハンドクリームやデオドラント、ヘアケア用のシャンプータブレットなど、あらゆるニーズに対応するサステナブルなソリューションを提供しています。すべての製品は、ヴィーガン、アニマルフリーです。原材料は認定された天然由来で、マイクロプラスチックは含まれていません。また、包装材はプラスチックを一切使用せず、すべて環境に配慮しています。
ハンドソープはボトルに入れて水に溶かして使用します。歯磨き粉も木べらで掬って使用します。その土地の水(香水・軟水)によりテクスチャも変わってくると思います。便利になりすぎた現在の商品と比べるとどうしても不便に思うこともあるでしょう。サスティナブルな地球を後世に引き継ぐためには、多少の不便も慣れるまでの辛抱かと思います。今回、この商品がドラッグストアで容易に手に入ることにポイントの高さがあると私は思っています。日本で多く見かけるオーガニックブランドは輸入商品として、デパートなどのオーガニックショップの棚に並んでいて、どうしてもお高くなってしまう。そうなると、試したくても容易には試せない、使用を続けたくても続けられない。一過性の流行りのように物事の本質と商品の本質が分からないままブームで終わってしまう。それではこのSDGsはサポートできず、ゴールは達成されません。海外の商品が良いということではなく、考え方の本質を学ぶべきだと思いました。そもそも、輸入商品の消費を続けていては、2050年までに脱炭素社会を実現するというパリ協定を無視することになってしまいます。
そこで、日本でも国産のサスティナブル商品が買えないか、リサーチしてみました。
「The BAR」という大阪の株式会社マックスさんから出ている固形シャンプー・コンディショナーボディソープがあります。明治38年創業の化粧品メーカーさんということで、是非、日本に帰ったら購入してみたいと思います!
また、「LA LA HONEY」という富山のコスメブランドさんのシャンプーバーも気になりますね。
また、使用感など追ってお伝えできたらなと思っています。SDGsに取り組むコスメメーカーさんの努力に応えるべく、私たち消費者も持続可能な世の中を作っていく、サスティナブルな世の中になるように変化をする時、考える時なのではないかと思います。
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